デニム好きがこだわるビンテージミシンによるチェーンステッチ裾上げについて

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ジーンズリペアGOEMONのタローです。

今日はチェーンステッチ裾上げについてです。

チェーンステッチ裾上げが一般的になってきたように思いますが「チェーンステッチ」という言葉だけが独り歩きをしている様にも感じます。

GOEMONにもほぼ毎日チェーンステッチ裾上げのご依頼がありますが、チェーンステッチを理解されずにご依頼される方も多く見受けられます。理解していなくても別に問題ないですけどね~

一般的な洋服のお直し屋さんでもチェーンステッチ裾上げを承る所もありますが、多くは日本製のチェーンステッチミシンかと思われます。
日本製はとても綺麗な仕上がりになりますが、デニム好きが望む仕上がりは“綺麗”ではないんですね。

デニム好きがこだわるチェーンステッチ裾上げを施す事が出来るのは、ビンテージデニムの裾にも施されてある、裾上げ専用に開発されたミシンUnionSpecial社の43200Gと言うチェーンステッチ裾上げ専用のミシンだけです。
そのフォルムからアメリカでは『ブルドック』、日本では『ダルマ』なんて呼ばれている様ですが、私は普段そんな風に呼んでませんけどね(笑)

ユニオンスペシャル43200Gは球数が少なく、現在では手に入れる事が非常に難しくなったビンテージミシンです。
私は大阪のある有名なミシン屋さんからきちんと整備されたモノを購入する事が出来たので、すこぶる調子が良い物を手にする事が出来ました。
2014年の時点で確か75万円ほどだったので現在はきっと100万円を超えているのではないかと…。

デニム好きは何故ユニオンスペシャル43200Gでの裾上げにこだわるのかと言うと、ビンテージデニムの裾に見られるロープ状のアタリ(パッカリング)を生み出すからです。
パッカリングを生み出す最大の理由は、このミシンの斜めに刺さる針ですね。
通常のミシンは縫う進行方向に対して直角に入るのに対し、このミシンは斜めに入るという事で厚い生地でもサクサクとスムーズにステッチを入れられます。そしてこの斜めに針が入る事で生地にズレが生じて独特な捻じれを生み出している訳です。
もう一つは三つ折りをガイドする“ラッパ”と呼ばれるパーツです。
このラッパも生地を微妙に引っ張って独特な捻じれを生み出す要因の一つになっています。

使用する糸は上糸が20番手、チェーン状になる下糸は30番手にする事が基本です。
下糸も20番手にする方が購入する糸も減り、承る側としてはコストを抑える事が出来ますが、下糸が太いと出っ張りが大きく摩擦で切れやすくなるので私はお勧めしませんしやりません。

使用する糸は綿100%の綿糸、芯にポリエステル使用して周りに綿糸を巻いたコアヤーン糸、光沢が抑えられ綿生地にもなじむポリエステルスパン糸の3種類が主流です。

ストレッチデニムの場合は伸びた仕上がりになってしまうので、このミシンでの裾上げはあまりお勧めはしていません。
あとLeeに見られる左綾の生地のデニムの場合は、ロープ状のパッカリングが出にくいので予め知っておくと良いですね。

という事で、たかが裾なんですがビンテージミシンによるチェーンステッチ裾上げをされた事のない方は是非一度お試しください。
チョットだけ特別なジーンズになって穿くのが楽しみになりますよ!

GOEMONでは来店してご依頼の他に、配送でもチェーンステッチ裾上げやリペアを承っておりますので、興味のある方は是非一度ウェブページをご覧になって頂ければと思います。
ウェブページはこちら↓↓↓
https://jeansrepair.ocnk.net/

次回はユニオンスペシャル43200Gで裾上げしたデニムを洗濯してみた。ってな感じの事をお伝えしたいと思いますので是非チャンネル登録して頂ければと思います。

それでは、また。

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